前回は痩せやすく太りにくいからだを手に入れるには基礎代謝が重要で、基礎代謝を上げればよいという話をしました。基礎代謝とは、心臓を動かしたり、息をしたり、体温を調整したり、「生きている」だけで消費するカロリーです。
年齢を重ねるごとにやせにくくなるのは、この基礎代謝量が落ちていってしまうことが原因です。そして基礎代謝量をさらに下げてしまうのは睡眠不足も原因の一つです。
「成長ホルモン」という言葉は聞いたことありますか?
成長ホルモン、聞いたことのある方はご存じの方が多いと思いますが、成長ホルモンは睡眠中に分泌されていて、その間に、新陳代謝が行われています。成長ホルモンの分泌がスムーズにいかないと、「新陳代謝がうまく行われなくなる」=「基礎代謝量が減る」ので、その分太りやすくなります。
成長ホルモンの働きは、中性脂肪を分解し、筋肉の修復をしてくれる働きもします。
やせる第一歩は中性脂肪を減らすこと。筋肉が太くなれば代謝が上がり、同じことをしていても消費カロリーが増えることになります。つまり、成長ホルモンをたくさん出すことはより太りにくくなり、健康的に引き締まった体になりやすいと言うこと。
成長ホルモンは若さを保つためのホルモンで若返りホルモンともいわれています。成長ホルモンは睡眠中に肌の新陳代謝を活発化させたり、血行を促進して肌の老廃物を取り除いたりする働きがあるため、美肌の維持、シミやシワの防止にも欠かせません。睡眠不足や生活習慣の乱れは成長ホルモンの分泌を減らし、肌荒れなどの原因にもなります。
コロンビア大学(アメリカ)の研究では、睡眠時間が7時間の人に比べ、5時間では52%、4時間だと73%も肥満率が高くなることが明らかになったそうです。
毎日できるだけ十分な睡眠時間を確保できるよう規則正しい生活を心掛けたいものですね。