老化によって身体はどの様になっていくのでしょうか。
若かりし頃は、「身長が3センチ伸びた」「走るのが速くなった」など、自分の成長を実感しながら、嬉しい思いをしていたものです。ところがいつの間にか、「階段をあがるのが、しんどくなってきた。」「先週食べた、夜ごはんが思い出せなくなってきた。」など、ある時点から体の不調を訴える様にもなっていき、気づいたら、つらい毎日を送っていた、なんて、そんな日々を過ごす人も多くなっていきます。それがまさしく「老化現象」。この世に生命を授かった動物は避けることができません。では、なぜ老化現象が起きるのでしょうか?その原因の1つに「活性酸素」があげられます。活性酸素が体を錆びつかせ、老化現象を引き起こしていきます。呼吸によって、吸い込んだ酸素の一部が活性酸素になってしまったり、たばこ、紫外線、車の排気ガス、嫌なストレスなど、これらが原因となり、活性酸素を体内に蓄積し、老化現象を引き起こしていく、とまで言われています。それでは、老化現象により、それぞれの臓器等はどの様になっていくのでしょうか?今回はそれらを見ていきたいと思います。
【脳神経】
老化により脳が萎縮し、細胞の数も減っていきます。他、伝達物質の活性低下から、認知機能も低下していきます。その為、ある年齢になると、認知症になる確率が高くなります。
【呼吸器】
肺胞の数が減っていきます。呼吸機能が低下していきます。
【消化器】
噛む力の低下などにより、誤謬性肺炎、胃や腸などの消化運動の低下により、便秘や便の不調を感じる様にもなっていきます。胃の中で消化できていない食べ物が、逆流により、逆流性食道炎になっていく可能性も高まります。
【心血管】
左室の肥大や動脈硬化などを引き起こします。それによって、心筋梗塞、心肥大、心不全、高血圧などを引き起こしていきます。
【骨格系】
骨の量や、骨密度が低下していきます。それに伴い、骨粗鬆症や、関節炎を引き起こしたり、骨折、場合によっては寝たきりになったりもします。
【泌尿器】
腎臓の血流量の低下により、また、ろ過率等の低下により、夜、トイレにいく回数が増えてきます。場合によってはオネショをしてしまう可能性だってあります。
老化により、こういった現象が体の中で引き起こされていきます。老化を抑制するには、活性酸素の蓄積を抑えることが1つの対策にもなります。ストレスをためない、たばこは吸わない、摂取カロリーを抑制するなど、1つ1つ心掛けながら実行していく様にしましょう。